2014年8月29日金曜日

No Title. #149

突然ですが、

道、半ば。という言葉が好きです。

細かくは書けないけれど、世の中には理不尽なことが溢れていて
その波の中に大人は漂わなければならないことが多く。

自分は絶対に間違っていない、と思っていても
それすら、見る角度によっては、もしかしたら人によっては、そうとはとられず
はっきり、正義だ、悪だ、と言えないことがほんとに多い。

またデリカシーとかそういった繊細な部分で悩んだりすることもある。

わたしはできるだけ、環境や他の人が悪い、って思わないようにしてるつもり。
きっと、なにが事態が悪くなったとしたら、それはやはり自分にも問題があって
その問題にぶつかることで、またひとつ成長させてもらった、ととるようにしているつもりでも
それでも「あいつがわるい、あれがよくない」
そんな気持ちになる日だって、やっぱりある。

だけど、たくさん悩むのは

自分がまだ道半ばなんだ、と思うと、
道を歩いているから大変なんだ、そうだ、まだまだ自分なんて未熟者で
人生の途中なんだ、と思うと

じゃあ、頑張って悩んで、歩いていこうじゃないの、と思う。

広島の土砂災害の被災者の仮設住宅抽選会場で
車イスのおばあちゃまにインタビューアーが
「大変ですね」
と、声をかけたら

「まあねえ、でも深刻にとらえすぎてもね、ほら、体壊すだけだから」

と微笑みながら返答してて。

涙の一つでも撮ってやろうと思ってたのか拍子抜けしたインタビューアーが
また、まくしたてるように

「でも、これから家財道具、家電、流されてしまって揃えるの大変じゃないですか?」
と聞いたんだけど、おばあちゃま、笑いながら

「そーんなのこれから考えることだわよ」

って返しているのをみて
これが俗に言う「槍が降ろうとも・・・」ってやつか、すごいな、戦争経験者は・・・と思っていたんだけどね
「きっとそのおばあちゃまも人生いっぱい泣いて、悩んで、そしてその境地に達したんだよね」
って話しになって。

はじめから「なんでもかかってこーい」ってなんて人はそうそういなくて。
その年代、年代なりにそれなりの苦しみや辛さを経験して。
そうしてきっとそこに達したんだよね、って。


だったら、その境地に達するまで、悩んで、泣いて、生き抜いてやろうじゃないの。
時にはすっころんで、もう、ダメだ、立ち上がれないって思っても
その先にそのおばあちゃまみたいに、どんな辛い状況下に置かれても
なにかのせいにするでもなく、悲観するでもなく、
ケロリとできる日がくるならば、笑ってられる日がくるならば
その世界を見るために、傷つきながらも歩いてやろうじゃないの、
と思ったのです。

わたしはまだまだ、道、半ば。

そう思えば、なんか納得できるのです。




miyuki














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