2013年5月19日日曜日

JR展‐「世界はアートで変わっていく」 ワタリウム美術館 #114



今日、ひときわ目につくワタリウム美術館で開催されている
「JR展‐世界はアートで変わっていく」を見てきました。

コレね、もうビンビンしましたよ。
館内入って早々ちょっと泣きました(本当に)



「ある世代のポートレート」
暴動を起こしたパリ郊外の公営住宅に住む若者たちの大型ポートレートを
上流階級の住む中心街に貼り出した、
「われわれはドアを閉ざすべきなのか、それとも両腕を彼らに向けて開くべきなのか?」


FACE 2 FACE 「向き合って」プロジェクト
同じ仕事をしているパレスチナ人とイスラエル人のポートレイトを撮影して大きなフォーマットに印刷し、
それをイスラエル、パレスチナ両国で人目に付かざるを得ない場所に並べて貼る。
自分と壁の向こう側の人のポートレイトみて笑ってもらい、そして考えてもらう、というもの。



「女性たちはヒーロー」
社会の中で重要な役割を担いながらも、戦争、路上犯罪、強姦
そして宗教的・政治的過激派の犠牲となってしまう女性の尊厳に光りをあてたプロジェクト。

そして2012年11月5日から11月16日にかけて行われたプロジェクトでは、
専用トラックが、被災地・東北を廻り、参加者自身が専用のフォトプースで
ポートレートを撮るスタイルがとられました。
参加者は魚市場の漁師、復興商店街の主人、仮設住宅で暮らす人などおよそ400名。
プリントされたポートレイトはそれぞれの人々が選んだ場所。
家の外壁、商店街の店先、壊れた建築物に貼り付けられ
各地が野外展示場となりました。





そしてこの展覧会の入場者はJRの作品(インサイドアウト計画)に参加できることができます。
会場に設置された撮影ブースで写真を撮ると、ポスターサイズの自分のポートレートがプリントされ
持ち帰ることが出来るんです!
そしてそのポスターを好きなところに貼って、写真をワタリウム美術館に送るというもの。



壁の上からみなさんのポートレートが!

わたしたちも一応並んでみたのですが「2時間待ちです」の言葉に心が折れ
また別の日に改めようと思いました。
このJR展、会期中であれば何回訪れてもいいという「パスポート制」になっているうえ
会期も6月30日まで延期されたのでぜひ今度は平日に伺いたい!

この「JR展」。
予備知識ゼロで訪れてしまったのですが、なんというか
「人の生きる力、生き残る力」がバシバシ感じられて、本当に久しぶりに痺れました。
JR自身は匿名を名乗るくらいあまり作品では存在はださず、あくまで人にフォーカス。
長い説明がぐたぐたついているわけではない、それでもメッセージ性がこんなにも感じられる作品って
珍しいのかな、と思いました。

「女性たちはヒーロー」のコーナーで流れていたフィルムで女性が語っていた言葉。
できあがったポートレイトをみて笑う、そして、自主的に自分達のポートレイトを貼る
被災者たちの姿。
忘れないようにしたい。

やっぱり生きてる人間って強いんだ。

miyuki







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