2012年5月19日土曜日

映画レビュー#16 阪急電車


このあいだ地上波でやってたのを途中からしか見られなかったので
借りてきました。

お話しは西宮北口駅から宝塚駅まで所要わずか15分の
阪急電車の中で織り成す人々の人間模様。
10月の往路、その約半年後の3月の復路での構成になっています。

これ、すごいのはたったこの15分の電車の中の話で
各々が小さく小さくいろんなエピソードがあるのだけれど
ここに出てきているキャストほとんどがなにかしら絡んでるっていう
そのプロットがよくできてる!


また特に色んな年代の女性がでてきて
みんななにかを抱えていたり、悩んでいたりして
それがほんのささいな人の優しさや、出来事で
前を向く強さをもらったり与えたりっていうので
女性に人気の映画だっていうのも頷ける気がする。





人間って人間に傷つけられるんだけれど、
さらにそれが身近な人間だったりすると
ズタボロになってしまうんだけれど
結局、救ってくれるのもまた人間だったりするんだよね。
それが意外と自分とは全然関係ない人だったりしたりして。
映画の中にもあったけど、人に言えないというか、言うほどではないと
自分に言い聞かせて心に封じ込めてしまった悩みを
誰かが聞いてくれるだけで、なにか変わったりする。
素朴で華やかとは全然縁遠いけれど
めちゃくちゃあったかい物語です。
女性が「よし!」って立ちあがった瞬間の
すがすがしい顔は美しいものです。

個人的にやはり宮本信子さんと芦田愛菜ちゃんの
孫&祖母コンビがたまらなくいい味だしてて好きです。
宮本信子さんが演じるような凛々しいおばあちゃんになりたい・・・

またこの阪急電車、今津線っていうらしいのですが
実際に乗って通勤したり、通学したりしてる(た)方には
たまらないと思います。

また、あえてそうしているのか、出演者も関西出身の人たちばかり。
主題歌も実際に阪急電車を利用していたという
aikoが手がけた「ホーム」。
爽やかで明日に向かってガンバローっていう気になる
素敵な曲です。

なにかほっこりしたい時におすすめしたい映画です。

阪急電車 ★★★★



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